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夜の寄り道 [里の風]

今年は本当に寒い日が続いています。

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夕刻になると冷え冷えとした月が昇り、山間に冴え渡りました。

この日の満月は、そんなはずは無いと思いますが、
特別ゆっくり動く気配で、一晩かけて明野の台地から、八ヶ岳・甲斐駒ケ岳へと渡ります。

一段と増す冷え込みが、人も獣も無口にするのか、里山は静まり返り、

そして、寒月が天空に到る頃には、夜とは思えない明るさで、
雪を被った家も田畑も、森の闇も、鏡のような池も、

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そして、それを囲む真っ白な峰も、
いっきに蒼白い透明の輝きが一つに包み、浮かび上がらせます。

そして、中々動こうとしなかった月も、

やっと流れて西へ西へ、

やっぱり月は今も昔も、里山の、百代の過客です。

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泉の里で田舎暮らし [里の風]

本日北杜市大泉町に建設していたS様邸完成引渡しがありました。

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ご主人は単身赴任で一年前からここ八ヶ岳の麓小淵沢で生活しておりますが、
今日からご家族4人、大自然の中で子供たちと田舎暮らしが始まります。

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明るいリビングから南に富士山が、北には八ヶ岳が望めます。

木工事をした大工さんが区長であるため、
埼玉県桶川市からこの地に移住の慣れない生活も、少し安心のスタートとなると思います。

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これから少しづつ、ご家族皆様で住みやすい空間づくりをして戴きたいと思います。

そして春になったらご依頼の植栽プランを提出します。

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S様のように山梨に移住をお考えの方や二地域生活を楽しみたい方、
当NPO法人satoyamaは様々な情報を提供しています。お気軽にお問い合わせください。

機会があればS様の八ヶ岳南麓暮らしを紹介します。

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再び甲州から信濃へ [里の風]

秩父多摩甲斐国立公園西の玄関口

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中央自動車道須玉IC下車増富ラジウムラインを北上すると、
須玉町、明野町、韮崎市、甲斐市などの生活用水として使用されている、
塩川の上流部に建設された人工湖「みずがき湖」があります。

このまま北上、峠に向かうと、甲州(甲斐の国、山梨県)から信州(信濃の国、長野県)
へ越える国境(くにざかい、県境)、信州峠があります。

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峠を下るとレタス作りで有名な長野県川上村、
懐かしい独特な景観が広がるこの村は、いつも変わらぬ光景で穏やかです。

一雨ごとに寒くなり、いよいよ冬を迎える山里は冷たい雨、
そんな時この峠にやって来ると、訪れる人も少なくなった峠道は、みぞれから雪に変わっています。

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少しだけ足を延ばすと、
季節の移りを一足早く感じることが出来る、長閑な峠です。

そしてあれから丁度ひと月、再び峠を越えれば、
一面雪に覆われた川上の静かな山里が広がりました。

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りん りん りん 小渕の里も  [里の風]

晴天が続き放射現象は夜の冷え込みを増し、透明の夜をつくります。

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今日は朝起きると空気がいつもと違います。

そして甲府駅から電車に揺られ小渕沢に向かって来ると、
長坂を過ぎた辺りから車窓の風景が変わりました。

冬ざれの景色と身が引き締まる程の冷たさも、
山里にもたらした目の前の景色は、なんとなく心安らぎます。

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大雪となり交通機関や生活に支障が出るのは困りますが・・・

それでも小淵沢で働く私にとって、やっぱり新雪を被った頂きや家並みは、
今の季節を感じれる 厳粛な冬を感じれる、嬉しい一瞬の風景です。

青空が戻れば
八ヶ岳や南アルプスがまた一段とくっきりと、そこに聳え立っていることでしょう。

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冬茜 [里の風]

もっと悲しい夕暮れに 友は後ろの 風の音

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こんな茜空が目の前に拡がるなら冷たい風も悪くありません。

風の音が賑やかさを増し、一緒に見ようよ、そんな声が聞こえてきそうです。

はかなく空を彩る冬の夕焼けは、心をほんのり、暖かさで染めてくれます。

そしてあたり一面、一瞬のうちに闇に包まれます。

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タグ: 北風
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密かな時間は・・・ [里の風]

闇から光が 凍りつくような静けさの中、東の空が白み始めます。

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万葉人の云う東雲(しののめ)ってこんな風景でしょうか、
万葉人の感慨に共感と驚きです。

日に日に澄んだ空模様となり、顔に当たる風も冷たさが増してきました。

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遠くまで映し出される山々に驚き佇めば、そこかしこから聞こえる小さな鼓動は、
大きなうねりとなり、そして大きな波長は夜明けに続きます。

ほんのり赤みを帯びた、ミッドナイトブルーは、
次第にイエローダイヤの輝きとなり、瞬く間に暖かい日が差し始めます。

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ひとり密かに、こんな光景を眺めることができた私は踵を返し、
ここから、いつもの日常が始まります。

静寂の中 光が戻った八ヶ岳や甲斐駒ケ岳そして富士山は、優美な姿でここに映しだされています。

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木の葉時雨 [里の風]

今の八ヶ岳の裾野はほんの少しの赤松の緑と
ほとんど葉を落としたカラマツの枯色が占めるようになり、

所々に広葉落葉樹が僅かに赤みを帯びて頑張っています。

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青い空は山を高く見せ、頂の雪は八ヶ岳やアルプスの山々を
聳えさせ里山を圧倒するようになります。

赤い柿の実と青空と少し雪をかぶって聳える山々は、冬枯れを味わい深くします。

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楓、うるし・ブナ・ナラ・クヌギ…の順で紅葉を楽しましてくれた木木も、柿に続き落葉しています。
冬枯れの里山の色は、枯れても 枯れてもなかなか落ちない、クヌギとカラマツの葉が支配します。

穏やかな日が続いた北杜の山里も、今朝は冷たい風と小雨が降っています。

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カラマツ林も寂しげで、小ぬか雨のように静かに静かに速度も変えず、
中空からわき、終わりがない如く落ち続けています。

今日は白州町で「北杜市甲斐駒の里 名水まつり」、
25日には須玉町三代校舎ふれあいの里にて「農産品・りんご収穫祭り」の開催です。

そしてカラマツの芽吹きに始まる里山の宴は一休み

からまつの林を過ぎて、
からまつをしみじみと見き。

からまつはさびしかりけり。
たびゆくはさびしかりけり(北原白秋)

時が過ぎ・・・もう少しできっぱりとした冬になりそうです。

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晩秋の翳り [里の風]

秋の夕暮れはつるべ落としと云われますが

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小淵沢・高根・大泉・明野、八ヶ岳から茅ヶ岳に至る西側台地は、なかなか暮れません。
南アルプスに沈む夕日を長く受け続けるから、つるべ落としにはなりません。

明野が日照時間日本一と謳っていますが、

云ったものの勝ちの話かも知れませんが、盆地に比べて確かにそうですが、
むしろ夕暮れ時が長いと云ったほうが合っている様にも思えます。

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富士山・薬師岳・観音岳・地蔵岳・甲斐駒ケ岳・鋸山、各々の前山が夕暮れの中、
多種の赤色に染まり それは空へ夕焼けとつながり 

やがて乳白色に鎮まれば、稜線は漆黒の影絵をつくり高原は茜色とセピア色が交差し、
田畑では冬仕舞いに忙しく、夕映えの中、影をのばしながら黙々と働く老夫婦の姿は、

ミレーの晩鐘の世界の様です。

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おーさむ こさむ [里の風]

紅葉を追う様に山頂に降る雪は里へ広がります。
一昨日の甲府盆地の雨は、山頂には雪を降らせたようです。

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ここ最近は、晩秋でも各山の凍土帯(温暖の為?)が少なくなり、
山頂のかなりの部分まで樹木に覆われる様になったせいか

余程の積雪がないと肉眼で雪を確認出来なくなりました。

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青空が戻った昨日の日中は暑いくらいの陽射しとなりましたが、
一転、冷たい北風が下りてきました。

"大寒(おーさむ)、小寒(こさむ)、山から小僧が飛んで来る"
冬を誘うように風の音が懐かしい歌に聞こえます。

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甲州から信濃へ [里の風]

秩父多摩甲斐国立公園西の玄関口

中央自動車道須玉IC下車増富ラジウムラインを北上すると、
須玉町、明野町、韮崎市、甲斐市などの生活用水として使用されている、
塩川の上流部に建設された人工湖「みずがき湖」があります。


みずがき湖周辺の紅葉は11月中旬迄見頃となります。

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直進すると、金峰山と瑞牆山(みずがきやま)の麓にある隠れ里のような秘境、
日本有数のラジウム含有量を誇る増富ラジウム温泉郷に出ます。

一度ゆっくり訪ねてみては如何でしょうか。

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今日はこのまま峠に向かい、
甲州(甲斐の国、山梨県)から信州(信濃の国、長野県)へ越える国境(くにざかい、県境)、
信州峠があります。

峠を下るとレタス作りで有名な長野県川上村、
一面の高原野菜は既に収穫が終わり冬支度が始まっています。

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懐かしい独特な景観が広がるこの村は、いつも変わらぬ光景で穏やかです。

一雨ごとに寒くなり、いよいよ冬を迎える山里は冷たい雨、
そんな時この峠にやって来ると、訪れる人も少なくなった峠道は、みぞれから雪に変わっています。

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少しだけ足を延ばすと、
季節の移りを一足早く感じることが出来る、長閑な峠です。

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