木の葉時雨 [里の風]
今の八ヶ岳の裾野はほんの少しの赤松の緑と
ほとんど葉を落としたカラマツの枯色が占めるようになり、
所々に広葉落葉樹が僅かに赤みを帯びて頑張っています。
青い空は山を高く見せ、頂の雪は八ヶ岳やアルプスの山々を
聳えさせ里山を圧倒するようになります。
赤い柿の実と青空と少し雪をかぶって聳える山々は、冬枯れを味わい深くします。
楓、うるし・ブナ・ナラ・クヌギ…の順で紅葉を楽しましてくれた木木も、柿に続き落葉しています。
冬枯れの里山の色は、枯れても 枯れてもなかなか落ちない、クヌギとカラマツの葉が支配します。
穏やかな日が続いた北杜の山里も、今朝は冷たい風と小雨が降っています。
カラマツ林も寂しげで、小ぬか雨のように静かに静かに速度も変えず、
中空からわき、終わりがない如く落ち続けています。
今日は白州町で「北杜市甲斐駒の里 名水まつり」、
25日には須玉町三代校舎ふれあいの里にて「農産品・りんご収穫祭り」の開催です。
そしてカラマツの芽吹きに始まる里山の宴は一休み
からまつの林を過ぎて、
からまつをしみじみと見き。
からまつはさびしかりけり。
たびゆくはさびしかりけり(北原白秋)
時が過ぎ・・・もう少しできっぱりとした冬になりそうです。
NPO法人 satoyama http://www.npo-satoyama.net/
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