天に向かってそそり立つ瑞牆山は・・・その2 [山の風]
分け入った瑞牆山の懐は・・・
ミツバツツジの花が咲いている登山道に、不思議な形状の巨岩が次々と現れます。
そして樹々の間から見え隠れする瑞牆山の岩峰群は、本当に天空に聳え立つ砦のようです。
さらに尾根道を進むと水場の標識が出てきますが、
すれ違った登山者に教えられた通り私達も寄り道、喉の渇きを潤すことと致します。
この水場からほど近い所にある樹林に囲まれた平らな場所が、
金峰山(きんぷさん)との分岐点、素泊まり専用の小屋とキャンプ場のある富士見平です。
ここで小休止を取り、道標に従って私たちは瑞牆山に向かいます。
登山道には、蕾はまだまだ固いおそらく6月中旬見頃となるだろう、
アズマシャクナゲが群生しています。
平な道はすぐさま急な下り坂となり、
下りきった所に流れる小川は天鳥川(あまとりがわ)です。
飛び石伝いに渡った先の小さな台地にはベンチが、
どうやらここが事前に調べた急登の始まり、八丁平のようです。
直ぐ傍には巨大な桃太郎岩があり、脇には木製階段があります。
階段やハシゴを、岩をくぐり抜け、ロープを手繰り寄せながら岩場を登ること、約1時間。
真上に聳え立つ大ヤスリ岩のすぐ下までやっと着きました。
そして最後の岩場をひと登りして辿り着いた先が、
金峰山や小川山、八ヶ岳、南アルプス、
さらには富士山が見渡せる壮大な展望の、標高2230mの瑞牆山の頂きです。
南側は目もくらむような断崖絶壁と眼下には大ヤスリ岩が聳え、
青き山が幾重も連なっています。
麓で眺めた針葉樹の大森林から天に向かって岩が生えているようなこの瑞牆山は、
標高2230mのその頂きは、息を飲むような景色が広がりました。
青々とした樹々と花崗岩だけの、美しき青と白の世界です。
山はいいですね、これまでの険しさが一瞬に消えていくようです。
遠くからこの瑞牆山を眺めるビューポイントは数多くありますが、
遠く眺める山なのか、それともこの岩峰の頂に立つべく山なのか・・・・・
やっぱり私は、登って必見の頂だと思います。
皆様も機会があれば、是非一度登ってみては如何でしょうか。
空はもう夏雲、まもなく本格的な夏山シーズンが訪れます。
そして近いうちに、またどこかの山からお伝えします。
私は今しばらくここで、のんびり まったりしたいと思います。
それでは次回また・・・
NPO法人 satoyama http://www.npo-satoyama.net/
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