八ヶ岳の風 [山の風]
台風4号の北上に伴い朝から雨が降っています。
この時期では異例の進路をたどる今回の台風は、ほぼ日本列島を縦断する進路で北東に進んでいます。
関東甲信地方の雨と風のピークは、今夜から未明にかけてのようですが、
今日は早めに帰宅をしようと思います。
皆様も外出は控えて早く家路についてください。
ここ北の杜も風が強くなってきました。
事務所の庭には、
先月お客様から株分けして戴き植えたホタルブクロが、
昨日静かに花開き、気品ある紫色で可憐な花をつけてくれました。
そして各地域に大きな爪痕が残らぬこと祈ります。
NPO法人 satoyama http://www.npo-satoyama.net/
天に向かってそそり立つ瑞牆山は・・・その2 [山の風]
分け入った瑞牆山の懐は・・・
ミツバツツジの花が咲いている登山道に、不思議な形状の巨岩が次々と現れます。
そして樹々の間から見え隠れする瑞牆山の岩峰群は、本当に天空に聳え立つ砦のようです。
さらに尾根道を進むと水場の標識が出てきますが、
すれ違った登山者に教えられた通り私達も寄り道、喉の渇きを潤すことと致します。
この水場からほど近い所にある樹林に囲まれた平らな場所が、
金峰山(きんぷさん)との分岐点、素泊まり専用の小屋とキャンプ場のある富士見平です。
ここで小休止を取り、道標に従って私たちは瑞牆山に向かいます。
登山道には、蕾はまだまだ固いおそらく6月中旬見頃となるだろう、
アズマシャクナゲが群生しています。
平な道はすぐさま急な下り坂となり、
下りきった所に流れる小川は天鳥川(あまとりがわ)です。
飛び石伝いに渡った先の小さな台地にはベンチが、
どうやらここが事前に調べた急登の始まり、八丁平のようです。
直ぐ傍には巨大な桃太郎岩があり、脇には木製階段があります。
階段やハシゴを、岩をくぐり抜け、ロープを手繰り寄せながら岩場を登ること、約1時間。
真上に聳え立つ大ヤスリ岩のすぐ下までやっと着きました。
そして最後の岩場をひと登りして辿り着いた先が、
金峰山や小川山、八ヶ岳、南アルプス、
さらには富士山が見渡せる壮大な展望の、標高2230mの瑞牆山の頂きです。
南側は目もくらむような断崖絶壁と眼下には大ヤスリ岩が聳え、
青き山が幾重も連なっています。
麓で眺めた針葉樹の大森林から天に向かって岩が生えているようなこの瑞牆山は、
標高2230mのその頂きは、息を飲むような景色が広がりました。
青々とした樹々と花崗岩だけの、美しき青と白の世界です。
山はいいですね、これまでの険しさが一瞬に消えていくようです。
遠くからこの瑞牆山を眺めるビューポイントは数多くありますが、
遠く眺める山なのか、それともこの岩峰の頂に立つべく山なのか・・・・・
やっぱり私は、登って必見の頂だと思います。
皆様も機会があれば、是非一度登ってみては如何でしょうか。
空はもう夏雲、まもなく本格的な夏山シーズンが訪れます。
そして近いうちに、またどこかの山からお伝えします。
私は今しばらくここで、のんびり まったりしたいと思います。
それでは次回また・・・
NPO法人 satoyama http://www.npo-satoyama.net/
天に向かってそそり立つ瑞牆山は・・・その1 [山の風]
スキーを愛するこの私が、昨年夏の終わりから山歩きを始めました。
そして今年もまた始動いたします。
その第一歩は、
秩父山地の最西端にある瑞牆山(みずがきやま)に決めました。
昨年のいま頃、北杜市須玉町にあるみずがき山自然公園で、
レンゲツツジやシャクナゲ越しに仰ぎみた瑞牆山(みずがき山)は、
「まるで針葉樹の大森林から、
ニョキニョキと岩が生えているような趣である」・(深田久弥「日本百名山」より)
こう書かれているように、本当に天に向かって岩が生えているような風情で聳え立っていました。
ユニークな岩峰群を真近で見たいと思いつつあとにしたこの山に登ろうと、
今日は増富温泉街を抜け瑞牆山荘前の駐車場に向かいます。
昨日の雨も上がり、途中の瑞牆湖から見渡す山肌も青々と、絶好の登山日和です。
そして分け入った登山道は、シラカバやブナなどの木々が広がる穏やかな道です。
次第に道幅が狭くなり勾配が増してきた先には里宮神社の道標、
登山の無事を祈願したいと思います。
少しの時間を戴いて、これより先の山旅日記は後ほど綴る事とし、これにて失礼いたします。