星まつり in 妙見山晴雲寺 その1 [祭りの風]
ここは山梨県笛吹市境川町小黒坂妙見山晴雲寺です。
一年で夜が一番長い冬至の日の午前零時、
12月20日の木曜日、午後11時20分の水行の後、花火を合図に「星祭り祭典」が始まります。
祭りの起源は18世紀後半、法華経を広めるためこの地に訪れた京都の僧が
滞在したお礼に「北辰妙見大菩薩」を置いていき、後にお堂「妙見堂」が建てられました。
寺の建設は明治17年、北辰妙見大菩薩が本堂に収められ、
五穀豊穣や厄除けなどを祈願する参拝客が訪れ、伝統の祭りとなったそうです。
平成18年に本堂と庫裡が建て替えられました。
今回ご住職のご厚意で本堂を見せて戴き、
更には冬至の日にだけお参りできる妙見さんを拝ませていただきました。
昔は多くの参拝客が訪れ、50店舗の屋台が軒を連ね、
酒もふるまわれ非常に賑わったが、現在は人も少なく出店も2・3店舗。
そう話をしてくれたご住職の横顔に、古の風景と祭りばやしの音が聞こえてくるようでした。
今年81歳になられた砂長義厚住職は
「午前零時スタートの伝統の祭りを元気な間は守っていきたい」
と笑顔で話されていました。その横で奥様も静かに微笑んでおりました。
本堂を建て替えてから現在妙見さんは当初の場所より移されており、これには逸話があります。
興味のある方は星祭りにお越しの際、奥様にお尋ねください。
ご縁があり先日訪れた晴雲寺をあとに、この祭りの復活を願わずにはいられませんでした。
私たちは出来得る限り多くの皆様に知ってもらえるよう、微力ではありますが活動しようと思います。
これから祭り当日まで数回に渡りブログでもお知らせ致します。
より多くの皆様の参拝を心よりお待ちしています。
笛吹市やお隣甲州市を車で走らせていると、家々の軒先には柿の縄のれんがみられます。
NPO法人 satoyama http://www.npo-satoyama.net/
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